加えて、2021年5月以降の製品ではギャランティカードが廃止されRFID(ICチップ=電波で情報を読み取る小型チップ)へ移行済み。
「カードがない=偽物」ではありません。
本記事では、clebag編集部が買取鑑定士への取材と実物調査を重ねて整理した「年代別の仕様変遷」「パーツ別の見分け方」「万が一偽物を買った場合の対処法」を、購入前・購入時・購入後の3フェーズに分けてお伝えします。
シャネルの偽物がこれほど多い理由【2026年最新データ】

2024年の知的財産侵害物品の輸入差止件数は過去最多の33,019件、正規品価格換算で約282億円相当──。
財務省が2025年3月に公表したこの数字は、偽ブランド品がいかに大量に日本に流入しているかを物語っています。
| 年度 | 差止件数 | 差止点数 | 正規品価格換算 |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 26,942件 | 約101万点 | 約105億円 |
| 2023年 | 31,666件 | 約106万点 | 約230億円 |
| 2024年 | 33,019件(過去最多) | 約130万点 | 約282億円 |
(出典:財務省「令和6年の税関における知的財産侵害物品の差止状況」2025年3月/2022年・2023年の数値は各年の財務省公表資料による)
偽ブランド品の税関差止は過去最多──バッグ類は上位品目
33,019件を365日で割ると、1日あたり約90件。
2024年上半期だけに絞ると、1日平均99件・4,008点が水際で止められています(出典:財務省「令和6年上半期の税関における知的財産侵害物品の差止状況」2024年9月)。
品目別の内訳も深刻です。
2023年の統計では衣類が10,401件(全体の約28.3%)で最多、バッグ類が9,028件(同約24.5%)と続きました(出典:財務省「令和5年の税関における知的財産侵害物品の差止状況」2024年3月)。
バッグ類だけで差止件数の約4分の1——シャネルを含む高級バッグがいかに偽造のターゲットにされているかがわかる数字です。
1日90件以上が税関で止められている計算です。それでもすり抜けてくる偽物があると考えると、セルフチェックの知識がいかに重要かわかりますね。
世界規模で見ても状況は同様で、OECD(経済協力開発機構)とEUIPO(欧州連合知的財産庁)の報告では、模倣品・海賊版取引が世界貿易額の最大2.5%、約4,640億ドル(約50兆円超)に達しています。
革製品は押収品の上位カテゴリ(出典:OECD/EUIPO「Trends in Trade in Counterfeit and Pirated Goods」2019年3月)。
高いリセールバリューと根強い需要が、偽造業者にとっての「うまみ」を生んでいる構造です。
スーパーコピーの精巧化と偽物の「ランク」とは
偽物にも「精度のランク」があります。
俗に「N級品」「SS級品」「S級品」と呼ばれ、N級品は本物とほぼ同じ素材・製法を謳う最上位の偽物、いわゆるスーパーコピー(精巧に作られた偽物の俗称)のこと。
近年はロゴの刻印や縫製ピッチまで本物に近づけた個体があり、写真1枚での即時判別はかなり困難になっています。
2022年の法改正で個人使用目的でも没収対象に
2022年10月1日施行の関税法(e-Gov法令検索)改正で、海外から郵送される模倣品は個人使用目的でも税関で没収・廃棄の対象になりました(出典:税関「模倣品の水際取締り強化!令和4年(2022年)10月1日施行」)。
背景にあるのは、令和3年5月成立の商標法(e-Gov法令検索)・意匠法(e-Gov法令検索)改正。
海外事業者が模倣品を郵送で日本国内に持ち込む行為が「権利侵害行為」として明確に定義されました(出典:特許庁「海外からの模倣品流入への規制強化について」)。
「自分で使うためだから問題ない」——この認識はもう通用しません。海外通販で格安のシャネル品を見つけても、模倣品なら税関で止められ手元には届きません。
そのリスクを知っておくことが、自分自身を守る第一歩です。
【パーツ別】シャネルの偽物を見分ける6つのチェックポイント

真贋(しんがん=本物か偽物かの判定のこと)のセルフチェックで鉄則になるのは、1箇所ではなく複数パーツを総合的に見ること。
clebag編集部が買取鑑定士への取材と実物観察で確認した、差が出やすい6パーツを一覧にまとめました。
| チェック箇所 | 本物の特徴 | 偽物に多い特徴 | 確認難易度 |
|---|---|---|---|
| ロゴ・ココマーク | CCの重なり位置が正確/フォントに微細なセリフ | 重なりが逆・左右均等すぎる/文字の太さが不均一 | ★★☆(中) |
| 金具 | マイナスネジ採用/メッキに深みと重量感 | プラスネジ混在/メッキが薄く軽い | ★☆☆(易) |
| ファスナー | EP社製(Éclair Prym)/引き手にCHANEL刻印 | 無刻印 or YKK混在/スライダーの動きが粗い | ★★☆(中) |
| 素材 | キャビアスキンの粒が均一/ラムスキンにしっとりした光沢 | 粒の大きさがバラバラ/合成皮革の匂い | ★★★(難) |
| 縫製 | ステッチピッチが均一(1cmあたり約7〜8針目安) | ピッチにムラ/糸のほつれ・はみ出し | ★★☆(中) |
| 重量・匂い | ずっしりとした手応え/天然皮革の匂い | 見た目より軽い/薬品臭・ビニール臭 | ★☆☆(易) |
ロゴ・ココマーク──CCの重なり方とフォントの違い
シャネルのCCマーク(ココマーク)は、左のCと右のCが互いに交差するデザイン。
見分けの核心は「どちらのCが上に来るか」が箇所ごとに決まっている点です。
上部の交差では右Cが前面、下部の交差では左Cが前面——これが正規の配置。
📝 CCマークの正しい重なり方
上部交差部分:右のC(→)が前面に出る
下部交差部分:左のC(←)が前面に出る
※偽物では上下ともに同じ側のCが前面に出ていたり、交差幅が均等すぎたりするケースが確認されています。
「CHANEL」のロゴフォントも要チェック。
本物は「A」の頂点がやや尖り、「N」の斜め線の太さにも独特のバランスがあります。
偽物は文字間隔が不自然に狭い、もしくは文字の太さが一律で立体感に欠ける——こうした差が出やすいポイントです。
clebag編集部が鑑定士の協力のもとで本物と偽物のロゴを並べた際、最もわかりやすかったのはCCマーク交差部分の段差の有無。本物は金属の重なりに微妙な段差があるのに対し、偽物は平面的に刻印されているだけの個体が大半でした。
金具──マイナスネジ・メッキの質感・刻印の精度
シャネルのバッグや財布の金具ネジは、原則マイナスネジ(−)です。
プラスネジ(+)を見つけたら偽物の可能性が高い。
メッキの質感も見逃せません。
本物のゴールド金具は深みのある光沢で、手に持つとずっしり重い。偽物はメッキが薄く、光の反射が安っぽく見えがちです。
ターンロック(バッグのフラップを固定するCCマーク型の回転金具)裏側の「CHANEL」刻印も要確認——刻印の深さや彫りの鮮明さに差が出やすい箇所です。
ファスナー──EP社製の確認と引き手の刻印
シャネル製品の多くには、フランスのファスナーメーカーEP社(Éclair Prym)のファスナーが使われています。
・引き手(プル)裏面の「EP」刻印の有無
・表面の「CHANEL」ロゴ刻印の有無
偽物ではEP刻印が欠落しているか、刻印が浅く判読しにくいケースが目立ちます。
スライダー(ファスナーの開閉部品)の滑らかさにも差が出やすく、本物はスムーズに引けるのに対し、偽物には引っかかりやガタつきが感じられることも。
素材──キャビアスキンとラムスキンの見分け方
キャビアスキン(表面に細かい粒状の型押しが施された牛革)はシャネルの代表素材。
本物は粒の大きさと間隔が均一で、指で触れると程よい硬さとハリがあります。
偽物は粒の大きさにバラつきがある、型押しが浅い、表面がビニールのように光りすぎる——こうした違いに注意してください。
ラムスキン(子羊の革。柔らかくしっとりとした光沢が特徴)の本物は、吸いつくような柔らかさが手に伝わり、しばらく握っていると革が体温で温まる感覚があります。
偽物の合成皮革は温まりにくく、表面にプラスチック的な質感が残りがち。
本革と合皮の違いについて基礎から知りたい方は、本革と合皮の見分け方の基礎知識も参考にしてください。
編集部が実物を手に取って比較したとき、最も直感的にわかったのは匂いの違いでした。本物の天然皮革からは革特有のやわらかな匂いがする一方、偽物は薬品臭やビニール臭がします。ただし新品は本物でも接着剤の匂いが残る場合があるので、匂いだけで判定せず他のポイントとセットで確認するのが鉄則です。
縫製──ステッチピッチの数え方とパイピングの処理
シャネル製品は熟練した職人の手作業による縫製のため、ステッチ(縫い目)のピッチ(間隔)が非常に均一。
目安は1cmあたり約7〜8針。
定規や目盛り付きルーペがあれば、バッグのフラップやサイドの縫い目を実測してみてください。
偽物はピッチにムラが出やすく、1cmあたりの針数が少なかったり場所によってバラバラだったりします。
糸のほつれ、端処理の甘さ、縫い始めと縫い終わりの重なり部分の雑さ——こうした点も判別材料になります。
パイピング(バッグの角や縁に施されたレザーの巻き処理)も見逃せないポイント。
本物は角の部分でもパイピングが滑らかに巻かれ、シワやたわみがほぼありません。偽物は角でパイピングが波打っていたり、革が浮いていたりすることがあります。
全体の重量バランスと匂い
道具なしで今すぐ確認できる簡易チェック、それが「重さ」と「匂い」です。
本物のシャネルバッグは金具や上質な革の分だけしっかり重く、持ち上げた瞬間に「ずっしり」とした手応えが返ってきます。
偽物は同じサイズでも明らかに軽い——この違いは実際に持ち比べると歴然です。
匂いについては素材セクションで触れたとおりですが、中古品は保管環境の影響で本物でも匂いが変化していることがあります。
重量感と匂いは「違和感のセンサー」。何かひっかかったら、他のパーツを入念にチェックする——そんな使い方が効果的です。
シリアルナンバー・ギャランティカード・RFIDの年代別変遷

シャネルは約40年にわたり、真正性を証明する仕様を何度も変えてきました。
「シリアルシール(製品内部に貼付された固有番号のホログラムシール)」「ギャランティカード(購入時に付属する正規品の保証カード)」「RFID(ICチップ)」——どれが付いていてどれが付いていないかは製造年代で異なります。
「ギャランティカードがないから偽物」「シリアルシールがないから怪しい」と一律に判断するのは誤りです。
【年代対応テーブル】シリアルナンバーの桁数と製造年の目安
| 年代(目安) | シリアル桁数・番号帯 | ギャランティカード | その他の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1986年頃〜1990年頃 | 6〜7桁(0〜xxxxxx) | なし or 初期型 | シリアルシール導入初期。6桁のものも存在 |
| 1991年〜1999年頃 | 7桁(1xxxxxx〜5xxxxxx) | あり(黒地に金文字) | ギャランティカード定着期。丸シール追加(1997年頃〜) |
| 2000年〜2005年頃 | 7〜8桁(6xxxxxx〜9xxxxxx) | あり | 8番台(2003年頃〜)からブラックライト発光仕様に |
| 2006年〜2013年頃 | 8桁(10xxxxxx〜17xxxxxx) | あり(ブラックライト発光) | シリアル8桁化。カード偽造も増加した時期 |
| 2014年〜2021年4月頃 | 8桁(18xxxxxx〜31xxxxxx前後) | あり(ブラックライト発光) | シリアルシール+ギャランティカードの最終世代 |
| 2021年5月〜現在 | 英数字ランダム(桁数不定) | 廃止 | メタルプレート+RFID(ICチップ)に移行。シリアルシールも廃止 |
(参考:かんてい局、ブラリバ、買取小町、バイセルなど複数の鑑定業者の公開情報をもとにclebag編集部が整理)
ギャランティカードの変遷(導入〜ブラックライト発光〜廃止)
1990年代に本格普及したギャランティカード。
初期は黒い台紙にゴールド文字でシリアルナンバーを印字したシンプルな仕様でしたが、1997年頃に不正コピー防止用の丸いホログラムシールが追加されました。
2003年頃(8番台シリアル以降)には、ブラックライト(紫外線ライト)を当てると隠し文字やマークが浮かび上がる偽造防止機能を搭載。
しかし、この仕様すら偽造業者に模倣されるようになり、シャネルは2021年5月頃の製造分からギャランティカードとシリアルシールの両方を廃止しました(出典:ブラリバ「ギャランティカードとは?」/かんてい局「シャネルのギャランティカードが廃止に!」)。
2021年5月以降のRFID(ICチップ)時代の真贋ポイント
カードに代わって導入されたのが、RFID(ICチップ)内蔵のメタルプレート。
RFID(Radio Frequency Identification)は電波で情報を読み取る小型チップで、製品内部にプレートごと埋め込まれています。
2021年5月以降製造のシャネル製品では、従来の数字のみのシリアルに代わり英字と数字を組み合わせたランダムな番号が刻印されています。
番号から製造年代を推定する従来の方法はもう使えません。
ICチップの存在自体はNFC対応スマートフォンで反応を確認できる場合がありますが、シャネルは一般ユーザー向けの公式読み取りアプリを提供していません。
正規ブティックや認定修理拠点で読み取る仕組みのため、セルフチェックで「RFIDの中身を見て真贋を判定する」のは現状困難です。
【要注意】偽物にもRFIDチップが搭載される事例
「ICチップがあるから本物」「メタルプレートが入っているから安心」——これは誤りです。
チップに記録された情報が正規かどうかを検証できるのは、シャネル正規ブティック等の専門環境のみ。
偽造技術がここまで進んでいる以上、RFIDは真贋判定の「ひとつの要素」に過ぎず、ロゴ・金具・素材・縫製など他のポイントとの総合判断が不可欠です。
アイテム別の見分け方のポイント

マトラッセとクラシックフラップではチェーンの編み込みが判別しやすく、財布ではスナップボタンやカード段の仕上げに差が出やすい——チェックポイントの「効き方」はアイテムによって変わります。
| アイテム | ロゴ・ココマーク | 金具 | ファスナー | 素材 | 縫製 |
|---|---|---|---|---|---|
| バッグ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ |
| 財布 | ○ | ○ | ◎ | ○ | ◎ |
| ヴィンテージ品 | △(経年変化あり) | △(メッキ剥がれ) | △ | △(経年劣化考慮) | ○ |
◎=見分けやすい ○=確認可能 △=経年や個体差で判断が難しい場合あり
バッグ(マトラッセ・ボーイシャネル・クラシックフラップ)
マトラッセ(ダイヤ形のキルティングが特徴のシャネル定番シリーズ)やクラシックフラップで注目したいのは、チェーンストラップの「革の編み込み」。
本物はチェーンの金属リンクに革が隙間なく編み込まれていますが、偽物は革とチェーンの間に不自然な隙間が生じていたり、革がねじれていたりします。
ボーイシャネルはフラップの長方形ターンロック(ボーイ・クラスプ)が特徴。
本物は金具表面の「CHANEL」刻印がシャープで深く、金具自体に厚みがあります。偽物は刻印が浅く、金具のエッジに丸みが出ている個体が目立ちます。
財布(スナップボタン・カード段・ファスナープル)
財布はバッグよりパーツが小さい分、金具やファスナーの品質差が際立ちやすいアイテム。
スナップボタンの「パチッ」という閉まり具合ひとつとっても、本物は適度な抵抗感とともにしっかり固定されるのに対し、偽物は緩すぎたり硬すぎたりします。
カード段(カードスロット)の仕上げも要チェック。
本物はスロット入り口の革が薄く丁寧に漉(す)かれていて、カードの出し入れがスムーズ。偽物はスロット入り口が厚ぼったく、カードが引っかかりがちです。
ファスナープル(引き手)の「CHANEL」刻印の鮮明さも確認しやすいポイントでしょう。
本物のシャネル財布を手に入れたら、長く使うための正しいケアも大切です。革財布の正しい手入れ方法もあわせてチェックしてみてください。
ヴィンテージシャネルの特有の注意点
ヴィンテージシャネルは、本物でも経年変化で金具のメッキが剥がれていたり革の色味が変わっていたりします。
ヴィンテージ品の見極めでは、縫製の均一性と内部のシリアルシールの状態が比較的信頼できる判断材料です。
1980〜1990年代の製品はシリアル6〜7桁で、シールの書体やホログラムの光り方にも当時特有の特徴が残っています。
ただし、シール自体が経年で剥がれている個体も多いため、シールの有無だけで白黒つけないでください。
革のひび割れや経年劣化が気になる場合は、革製品のひび割れを自分で直す方法も参考になります。
ヴィンテージシャネルの購入を検討しているなら、ヴィンテージに精通した鑑定士がいる中古ブランドショップを選ぶか、事前にプロの鑑定サービスを利用するのが最も確実な方法です。
フリマアプリ・通販サイトでシャネルの偽物を見分けるコツ
インターネット上の模倣品相談のうち59.5%がフリマアプリ等のCtoC取引に関するもの(出典:特許庁「模倣品・海賊版対策の相談業務に関する年次報告」2022年6月)。
実物を手に取れないオンライン取引こそ、「購入前の段階」でリスクを察知できるかどうかが勝負です。
📝 出品写真で確認すべき5箇所
① ロゴ・ココマークのアップ写真(CCの交差部分が見えるか)
② 金具・ネジのアップ写真(マイナスネジか)
③ シリアルシール or メタルプレートの写真
④ ファスナー引き手の刻印写真
⑤ 底面・内側の縫製写真
出品写真だけで判断する実践テクニック
clebag編集部がメルカリで「シャネル マトラッセ」を実際に検索し、出品写真だけで確認できたパターンを整理しました。
上記5箇所の写真がすべて掲載されている出品は「見せる自信がある」サイン。
逆に、ロゴの正面写真しかなくシリアルや金具のアップが一切ない出品は要注意です。
気になる出品を見つけたら、購入前にコメント欄で「シリアルシールの写真を見せてください」「金具のアップ写真を追加してもらえますか」と依頼してみてください。対応に消極的な出品者、「撮影できない」と答える出品者には慎重な判断を。
怪しい出品・怪しいサイトの見分け方
偽物リスクが高い出品やサイトには共通パターンがあります。
- 相場より大幅に安い(中古相場の半額以下など)
- 商品写真がブランド公式サイトからの転用(背景や角度が公式と同一)
- 出品者の過去の取引評価が極端に少ない、または低い
- 質問への回答が曖昧、または日本語が不自然
- 「ノークレーム・ノーリターン」を強調している
権利者団体UDF(ユニオン・デ・ファブリカン)の公開情報によると、フリマアプリ・オークションにおける模倣品出品の削除件数は年間100万件超(出典:リサイクル通信「直撃!UDF vol.1」/UDF公式サイト)。
この数字を知れば、「安い=お得」ではなく「安い=リスクが高い」と考えるべき理由がわかるはずです。
メルカリ・ラクマの偽物出品禁止ルールと罰則
メルカリは偽ブランド品や正規品と確証のないものの出品を規約で明確に禁止(出典:メルカリ公式ヘルプ「偽ブランド品、正規品と確証のないもの」)。
違反した場合はアカウント利用制限にとどまらず、商標法(e-Gov法令検索)違反として10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金が科される可能性があります(出典:企業法務ナビ「偽ブランド品の問題について」2025年3月)。
ラクマ(楽天ラクマ)も同様に偽ブランド品の出品を禁止しており、違反者にはアカウント停止措置がとられます。
購入者であっても、偽物と知りながら買って転売すれば犯罪に該当する点は忘れないでください。
シャネルの偽物を買ってしまったときの対処法【2022年法改正対応】

「フリマサイトで購入したブランド品が偽物だった」——国民生活センターにはこうした相談が継続的に寄せられています(出典:国民生活センター「消費者トラブル解説集」)。
以下は、国民生活センターの公開ガイドラインに基づき、clebag編集部が対処フローとして再構成したものです。
偽物購入後にやるべき5つのステップ
フリマアプリでは受取評価を行うと取引が完了し、出品者に代金が支払われます。商品に疑問を感じたら、絶対に受取評価を押さないこと。これが最優先です。
取引画面のスクリーンショット、出品時の商品説明文、出品者とのメッセージ、届いた商品の写真(全体・ロゴ・金具・シリアル等)——すべて保存してください。後の交渉や相談で不可欠な証拠になります。
「○○の部分が本物と異なる」と具体的な根拠を示し、返品・返金を依頼。感情的にならず事実ベースで冷静にやり取りするのが、交渉を前に進めるコツです。
出品者との交渉が不調なら、メルカリやラクマのカスタマーサポートへ。偽ブランド品取引と運営が判断すれば、取引キャンセルや返金対応が行われる場合があります。
運営への相談でも解決しなければ、消費者ホットライン「188」(いやや!)へ電話を。最寄りの消費生活センターにつながり、専門相談員が対処法をアドバイスしてくれます。
相談先一覧(消費者ホットライン188・越境消費者センター等)
| 相談窓口 | 電話番号 | 対応時間 | 対象ケース |
|---|---|---|---|
| 消費者ホットライン | 188(いやや!) | 地域の消費生活センターに準ずる | 国内取引全般のトラブル |
| 国民生活センター(平日バックアップ) | 03-3446-0999 | 平日10:00〜16:00 | 188でつながらない場合 |
| 越境消費者センター(CCJ) | Webフォームで受付 | Webで随時受付 | 海外事業者との取引トラブル |
| 警察(最寄りの警察署) | #9110(相談ダイヤル) | 平日8:30〜17:15 | 詐欺被害が疑われる場合 |
(参考:消費者庁「相談窓口(被害にあったら)」/国民生活センター「模倣品に関するトラブルにご注意!」2022年10月)
偽物を転売してしまった場合の法的リスク
「偽物だと知らずにフリマで売ってしまった」——このケースでも法的リスクはゼロではありません。
商標法(e-Gov法令検索)違反の罰則は10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその併科(出典:企業法務ナビ「偽ブランド品の問題について」2025年3月)。
「知らなかった」という主張が認められるかどうかは個別の事情次第。
少なくとも購入元の正当性を証明できる領収書や取引記録は必ず保管しておいてください。
安全にシャネルの本物を手に入れる方法

シャネル正規ブティックで購入すれば偽物リスクはゼロ——とはいえ、近年の値上げでクラシックフラップバッグは2019年時点の2倍以上の価格になったモデルもあり、定価での購入ハードルは確実に上がっています。
中古やフリマで探す人が増えた結果、偽物の流通も拡大している。この構造を理解したうえで、信頼できる購入先を選んでください。
正規ブティック・公式オンラインストアで購入する
偽物リスクがゼロなのは正規ルートだけ。
価格は定価ですが、修理・メンテナンスなどのアフターサービスを正規ルートで受けられるメリットは大きいでしょう。
予算が許すなら最も確実な選択肢です。
購入後のケアに使うクリーム選びで迷ったら、革製品用クリームの選び方が参考になります。
AACD加盟店など信頼できる中古ブランドショップを選ぶ
AACD(日本流通自主管理協会)はブランド品流通における不正排除を目的とした業界団体。
加盟店は真贋鑑定の自主基準を設け、仕入れ・販売の両段階で検品を実施しています。
中古でシャネルを購入するなら、AACD加盟の有無をひとつの判断基準に。
店舗Webサイトに「AACD加盟」ロゴが掲載されているか確認してください。
加盟店でも100%保証ではないものの、非加盟の個人出品者からの購入よりリスクは大幅に低くなります。
プロの鑑定サービスを活用する
フリマアプリやオークションでの購入を検討しているなら、第三者の鑑定サービスの利用を検討してください。
IVA株式会社の調査(2025年3月・PRTIMES)によると、フリマアプリでブランド品を売買して被害に遭った経験がある人は購入者の59.0%、販売者の68.0%。約8割が鑑定サービスの利用意向を示しています。
費用相場は1点あたり約1,000〜3,000円。オンライン鑑定(写真送付で判定)対応のサービスも増えています。
数十万円の商品に対して数千円——「安心を買う保険料」として見合う投資ではないでしょうか。
【保存版】シャネル真贋チェックリスト(購入前・購入時・購入後)
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ここまでの内容を「購入前」「購入時」「購入後」の3フェーズに凝縮したチェックリストです。
スマートフォンでブックマークしておけば、買い物の現場でそのまま使えます。
| フェーズ | チェック項目 | 確認方法 | 判定基準 |
|---|---|---|---|
| 購入前 | 価格の妥当性 | 中古相場サイトで同モデルの価格帯を確認 | 相場の半額以下は要注意 |
| 出品写真の充実度 | ロゴ/金具/シリアル/内側の写真が揃っているか | 主要5箇所が未掲載なら追加を依頼 | |
| 出品者の信頼性 | 取引評価・過去の出品履歴を確認 | 低評価・新規アカウントは慎重に | |
| 写真の独自性 | 画像検索で公式サイトの転用でないか確認 | 他サイトと同一画像なら偽物の可能性 | |
| 販売元の認証 | AACD加盟店か・正規の中古業者か | AACD加盟の有無を公式サイトで確認 | |
| 購入時 | ロゴ・ココマーク | CCの交差の上下関係を目視確認 | 上部=右C前面、下部=左C前面が正規 |
| 金具・ネジ | ネジ頭がマイナス(−)か確認 | プラスネジ(+)は偽物の可能性大 | |
| ファスナー | 引き手裏面のEP刻印・スライダーの滑り | EP刻印なし or 動きが粗い場合は要注意 | |
| 素材・匂い | 手触り・粒の均一性・匂いを確認 | ビニール臭・粒のバラつきは偽物の傾向 | |
| 縫製 | 1cmあたりのステッチ数を定規で計測 | 約7〜8針が目安。ムラが大きい場合は要注意 | |
| 重量 | 手に持ったときの重量感を確認 | 同サイズの本物より明らかに軽い場合は疑う | |
| 購入後 | シリアル・RFID | 年代テーブルと照合(年代別変遷セクション参照) | 年代と仕様が不一致なら偽物の可能性 |
| 付属品の整合性 | 保存袋・箱のロゴ・素材を確認 | 付属品だけ本物/偽物が混在するケースあり | |
| 鑑定サービス | 不安が残る場合はプロの鑑定を依頼 | 費用1,000〜3,000円程度で安心を確保 | |
| 万が一の対処 | 対処法セクションの「5ステップ」を参照 | 受取評価前なら返品交渉可能 |
【購入前】出品情報・サイトの信頼性チェック
購入前フェーズで最も効果的なのは、「価格」と「写真の充実度」の2点をまず見ること。
中古相場サイトで対象モデルの価格帯を調べ、出品価格が相場の半額以下なら偽物か何らかの問題がある確率が高い。
写真は前述の「5箇所チェック」を依頼し、出品者の対応の丁寧さも判断材料にしてください。
【購入時】実物を手に取って確認する6項目
実店舗や対面取引で実物を手に取れるなら、テーブルの「購入時」6項目を上から順にチェック。
金具のネジ(マイナスかプラスか)と重量感は専門知識なしでも違和感を察知しやすいポイントです。
【購入後】届いた商品の最終確認+万が一の対処
フリマアプリで届いた商品は、受取評価を押す前にシリアルやRFIDの有無を年代テーブルと照合し、付属品の整合性を確認。
少しでも疑問を感じたら、受取評価を保留したまま鑑定サービスに写真を送ってプロの見解を得るのが安全です。
偽物と判明したら、対処法セクションの「5ステップ」に従って冷静に対応してください。
本物を手に入れた後に長く愛用するなら、革財布を長持ちさせるコツも知っておくと役立ちます。
シャネルの偽物に関するよくある質問(FAQ)
Q: ギャランティカードがないシャネルは偽物ですか?
A: 偽物とは限りません。2021年5月以降の製品にはギャランティカードが付属しない仕様です。それ以前の製品でも紛失しているケースは珍しくないため、カードの有無だけで真贋を判断しないでください。
Q: シリアルナンバーで製造年はわかりますか?
A: 2021年4月以前の製品なら、先頭1〜2桁からおおよその製造年代を推定できます。ただしシャネル公式発表ではなく鑑定業界の実務的な目安。2021年5月以降はランダム英数字に変更され、番号からの年代推定は不可能です。
Q: RFID(ICチップ)はスマホで読み取れますか?
A: NFC対応スマホでチップの「存在」を検知できる場合はあります。ただし、シャネルは一般向けの公式読み取りアプリを提供していないため、セルフでの真贋判定には使えません。
Q: ヴィンテージシャネルの真贋はどう判断すればいいですか?
A: 経年変化で金具や革の状態が変わっているため、新品基準での判断は誤認のもと。縫製の均一性やシリアルシールの状態を中心にチェックし、ヴィンテージに精通した鑑定士の判定を受けるのが最も確実です。
Q: メルカリで偽物を買ってしまったらどうすればいいですか?
A: 受取評価を絶対にしない→取引画面と商品写真をスクショ保存→出品者に返品交渉→メルカリサポートに報告→解決しなければ消費者ホットライン「188」へ。この順番で動いてください。
Q: 偽物を知らずに転売した場合、罪になりますか?
A: 故意でなければ直ちに刑事罰とは限りませんが、リスクはあります。商標法違反は10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金。偽物と判明した商品は理由を問わず再出品・転売しないでください。
Q: 鑑定サービスの費用相場はいくらですか?
A: 1点あたり約1,000〜3,000円が目安。写真をオンラインで送るだけのサービスも増えており、数十万円の商品に対する「保険」としてはコスパの高い選択肢です。
Q: シャネルの偽物で特に多いモデルはどれですか?
A: マトラッセ(クラシックフラップ)が圧倒的に多く、次いでボーイシャネル、チェーンウォレット。いずれもリセールバリューが高く中古市場での需要が大きいモデルです。
まとめ:セルフチェック+プロの鑑定で「確実な安心」を
シャネルの偽物を見分ける基本は、ロゴ・金具・ファスナー・素材・縫製・重量の6パーツの総合チェック。
さらに年代ごとのシリアルナンバー・ギャランティカード・RFIDの仕様変遷を理解しておけば、判断精度は格段に上がります。
ただし、スーパーコピーの精巧化が進む現在、セルフチェックだけで100%判別するのは困難です。
フリマアプリや中古市場でシャネルを購入するなら、AACD加盟店の利用やプロの鑑定サービスの併用を。
「購入前・購入時・購入後」の3フェーズでリスクをふるいにかけ、冷静に判断する——それが「確実な安心」を手に入れる一番の近道です。
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本記事は、購入前のセルフチェックの参考情報として作成したものです。記事の内容をもって真贋の確定判断を行うことはできません。高額商品の真贋判定は、AACD加盟店や専門の鑑定サービスをご利用ください。また、記事内の情報は執筆時点のものであり、シャネルの仕様変更等により内容が変わる場合があります。
参考文献
- 財務省「令和6年の税関における知的財産侵害物品の差止状況」(2025年3月)
- 財務省「令和5年の税関における知的財産侵害物品の差止状況」(2024年3月)
- 財務省「令和6年上半期の税関における知的財産侵害物品の差止状況(詳細)」(2024年9月)
- OECD/EUIPO「Trends in Trade in Counterfeit and Pirated Goods」(2019年3月)
- 税関(財務省関税局)「模倣品の水際取締り強化!令和4年(2022年)10月1日施行」
- 特許庁「海外からの模倣品流入への規制強化について」
- 国民生活センター「模倣品に関するトラブルにご注意!」(2022年10月)
- 国民生活センター「消費者トラブル解説集 フリマサイトで購入したブランド品が偽物だった」
- メルカリ公式ヘルプ「偽ブランド品、正規品と確証のないもの(禁止されている出品物)」
- 企業法務ナビ「輸入差止3万件超で過去最多、偽ブランド品の問題について」(2025年3月)
- 特許庁「模倣品・海賊版対策の相談業務に関する年次報告」(2022年6月)
- リサイクル通信「直撃!UDF vol.1 他業界とも協力し偽造品を排除」/UDF公式サイト
- IVA株式会社「フリマアプリにおける鑑定ニーズ調査」(2025年3月・PRTIMES)
- バイセル「シャネル シリアルシールなしでも買取可能?」
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